雪の八ヶ岳の旅
八ヶ岳に行ってきました・・・!
昨年2月に根石岳に登った際、向こうに見えたホワイトチョコケーキのようなおいしそうなふたつのピークが忘れられず。
ということでついに1年越しに雪の天狗岳・・・!
その天狗岳の写真はこちら。2023年2月。
冬に入ってからギアとウェアをしっかり見直し準備をして、年末に石鎚山で試しておりました。
ところがそこで2回も転倒、2年ほど前から幾度となく怪しかった膝を捻挫。
そこから八ヶ岳まで1か月半。
山に入らず、走りもせず(龍馬マラソンが近いので周りの人々を見ると私も川沿いをランニング程度したかったという気持ち)。
転倒の原因は明瞭だったのでとにかくイメトレ、イメトレ、イメトレ・・・のみで
ニューギアとともにいよいよ八ヶ岳入り!
1日目。
新宿始発のあずさで茅野駅へ向かいます。
この日は平日で茅野駅と渋の湯を結ぶバス、奥蓼科渋の湯線は運休。
茅野駅からはあらかじめ予約していたタクシーで渋の湯登山口へ向かいました。
1時間かけてタクシー代は約1万円。友人と2名で割りましたが、、乗合ができたらよかったな・・・。
10時半頃から登山開始。
最初からアイゼンを装着。年末石鎚山から使用2回目の PETZL VASAK(ペツル バサック)。
12本爪でセカンドポイントも長く出っ張っていることが特徴。
トラバース時にもよく雪面を噛んでくれるとのこと。ただし、通常歩行時に足の内側に引っかかるリスクは上がります。
ふむふむ・・・なるほど。その2点を身を持って感じることができた2日間だったなぁ。
靴はこちらも使用2回目、 zamberlan mountainpro EVO GT RR PU W's (ザンバラン マウンテンプロ)。
いつもよりさらに大きめサイズを購入、FITS の厚手の靴下 ヘビーエクスペディションブーツ を履いてぴったりになるようにしました。
これで足の寒さ対策は問題なし・・・!
靴とワンタッチアイゼンの組み合わせもばっちりで、一体感ゆえ安心感。
まず黒百合ヒュッテを目指します。
樹林帯をひたすら登る。
雪が少なくて霧氷もついていません。
風がなく穏やか。暖かすぎる・・・!
ミレーのあみあみにベースレイヤーそしてお気に入りの ミレー の ワッフルウール。
(私は寒がりの為ワッフルウールの下にベースレイヤーを重ねます)
パンツはオクタ素材のもの1枚で重ね着無し。
標高が上がるにつれて雪が増えてきました。
お天気は文句なしのまさに八ヶ岳ブルー!
約2時間で宿泊地、黒百合ヒュッテに到着。
名物の絶品ビーフシチューをランチにいただいて、恒例のピヨ活!
続いて、にゅう に向けて出発。
友人は借りてきていたスノーシューをお試し。
荷物をデポして軽いので、どんどん進む。
約1時間で登頂。
山頂はガレ場になっていて、アイゼンが少し歩きにくく注意が必要です。
遠くに北横岳。白駒池もとてもきれいに見えました。
ヒュッテの夕食の時間がせまっているので足早に下山。
ハンバーグやサラダなど、山荘とは思えぬ贅沢なメニューをいただきました。
お茶もいただけるのですがコップは各自持参です。
また、冬季は水道が凍結していて使用できないのでウェットティッシュ類必須。
歯磨きは、山荘でいただける水でありがたくさせていただきました。
残念ながら曇っており星は見えず・・・!
食事と共にビール(大好きなアサヒスーパードライ)も飲んだので、ほろ酔いいい感じ・・・。
暖炉のある共有スペースでまったりと本を見たり話したり、泊まり客たちの何でもないのんびりとした時間が流れていました。
山に登りたい。山が好き。の人たちが集まっていて平和な気持ちになります。
この日は個室を予約していたので贅沢にのびのび寝させていただきました。
2日目。
6時にこれまた贅沢な朝ごはん!
生卵やお漬物など、そしてリンゴも。元気が出ます。
予定していた通り7時に出発。
いよいよ天狗岳を目指します。
樹林帯を抜けると暴風!
お気に入りのミレーのワッフルウールのフードを着用してバラクラバとほぼ同じ装備になります。
ハードシェルのフードもしっかりかぶる。
登山道は夜に雪が降ったのか、前日に歩いたガリガリの雪と違ってふわふわパウダーです。
そのパウダーでもアイゼンがしっかり刺さって機能してくれ、バサックの威力を存分に感じる事が出来ました。
1時間で東天狗岳に登頂。
ガスと強風の為、長居せずに西天狗岳へ続く稜線を目指す。
生クリーム山!おいしそう。
雲間からぼんやりとした光で蜃気楼のよう。
20分程で西天狗岳!
ガスガスになったり抜けたりを繰り返している。これは少し待ったら青色が見られるかも!
ぼんやりした光とものすごい速さで流れていく雲がとても綺麗だった。
そして気温は-5度くらい。全然寒くない・・・!
オクタのパンツは優秀。さほど風も通しませんでした。
赤岳が見え始める。友人は夏に赤岳に登っており喜んでいました。
私も登りたい・・・。
根石岳と根石岳山荘もはっきり見え始めました。
わーい!
風も穏やかで、予定していた爆風対策グッズ(ゴーグル・バラクラバ)は装着しませんでした。
居心地良い最高の八ヶ岳ブルーを堪能。
何やら小さい動物の軌跡が。
山頂の低い樹にマーキングしている!かわいいな。。。
気持ち良すぎる稜線をピストン。
来て良かったな・・・。
こうしてひとつずつ、すこしづつ、行きたい、やりたいが叶えられる幸福!
一歩づつ自分の足で進める喜び。
途中トラバースで、アイゼンの良さを再確認。しっかり噛んで、とても歩きやすい。
ところがふと気が付くと。ゲイターの両足とも下の方がやぶけていました。
トラバース時には活躍していたアイゼンのセカンドポイントがいつの間にか突き抜けたみたい。
また歩き方を修正していこうと思います。
黒百合ヒュッテで軽くお昼休憩をして、ふたたび樹林帯を抜けて渋の湯登山口へ下山しました。
土曜日で多くの登山者の方とすれ違いました。
おつかれ山!
今回はイメトレから装備の練習的な山行でしたが、大満足の結果となりました。
年末は、わかってはいたものの、雪が少なく階段がところどころむき出しになっている石鎚山にはそぐわないアイゼンをまったくうまく使いこなせてなかった。
今回は、雪深い八ヶ岳にぴったりということを実感できてとても歩きやすかったです。
ピッケルは、天狗岳への急登がふかふかパウダーだったので出番なしでしたが、また次の雪山にて。
新しい山に登ると、毎回新しい気付きがあって刺激的です。
今年はまだ始まったばかり、2024年も実り多き登山の日々となりますように^^
好日山荘 スタッフ